「親族のために買った家」が、将来の負担になることも。柏市のテラスハウス事例から考える住まいの終活

不動産のご相談を受けていると、

「親のために家を購入した」
「高齢の親族が住める場所を確保した」
「将来のことはあまり考えず、とにかく住まいを用意した」

というケースに出会うことがあります。

もちろん、その時はご家族のためを思って行った決断です。

しかし、その家が役目を終えた後、

「自分は住まない」
「売ろうと思ったら売れない」
「空き家の管理だけが残ってしまった」

という状況になることも少なくありません。

今回は、実際に当社が購入した柏市新逆井のテラスハウスの事例をご紹介します。

1.ご相談内容|親族のために購入した家でした

今回ご相談いただいたのは、昭和48年築のテラスハウスでした。
所有者様ご自身が住むために購入した家ではありません。

高齢になり、賃貸住宅を借りることが難しかったご親族の住まいとして購入されたものでした。

当時は、
「安心して暮らせる場所を確保したい」
という思いが最優先だったそうです。

ところが年月が経ち、ご親族が住まなくなったことで状況が変わりました。

所有者様は別に住まいを持っているため、この家を利用する予定はありません。

その結果、
「空き家として残ってしまった家をどうするか」
という問題に直面することになったのです。

2.複数の不動産会社へ相談したものの、なかなか話が進まなかった

所有者様は売却を考え、複数の不動産会社へ相談されたそうです。

しかし、なかなか良い返事がもらえませんでした。

その理由は物件の特性にありました。

今回の建物はテラスハウス形式で建てられており、単独で解体することが難しい建物でした。

また、土地についても持分は所有しているものの、道路に接していない部分の持分であったため、仮に建物を解体したとしても単独で新しい建物を建築することができません。

一般的な住宅と比べると、どうしても活用方法や購入希望者が限られてしまう不動産だったのです。

3.売れないからといって、持ち続けるのも簡単ではありません

不動産は売却できなければ終わりではありません。

所有している限り、

・固定資産税がかかる
・建物の維持管理が必要になる
・老朽化による近隣への影響が心配になる
・空き家による防犯上の不安がある

といった問題が続きます。

所有者様も、

「誰かに使ってもらえるなら手放したい」

というお気持ちを持たれていました。

これは、空き家のご相談で非常によく聞くお話です。

4.住まいの終活で大切なのは「買う時」ではなく「役目を終えた後」

不動産を購入する時は、

「今住めるか」
「今必要か」

という視点で考えることがほとんどです。

しかし、住まいの終活という観点で考えると、
将来使わなくなった時どうするか
という視点も同じくらい大切です。

親のために購入した家。
相続で引き継いだ実家。

こうした不動産は、利用している間は価値がありますが、使わなくなった瞬間に管理や維持の負担へ変わることがあります。

今回の事例も、その典型的なケースだったと言えるかもしれません。

⒌それでも、この家には価値がありました

実際に建物を拝見すると、築50年以上経過しているとは思えないほど丁寧に使われていました。

また、この建物は新築当時、周辺に同じような建物が並び、小さな商店街の一角として利用されていたそうです。

店舗兼住宅として使われていた名残の土間も残っており、地域の歴史や暮らしの記憶を感じられる建物でした。

もちろん、新築住宅のような価値ではありません。
しかし、
「もう誰も住めない家」
ではなく、
「次の使い方を考えられる家」
だと私たちは感じました。

現在は、DIY賃貸として活用することも含めて検討しています。

⒍住まいの終活は、元気なうちに考えることが大切です

ご相談を受けていると、

もっと早く相談しておけば良かった

という言葉をよく耳にします。

住まいの終活は、建物を処分することではありません。

将来その家を誰が管理するのか。
使わなくなった時にどうするのか。
子どもや親族に負担を残さないためにはどうすればよいのか。

そうしたことを元気なうちから考えておくことです。

不動産は、ご家族を支える大切な資産です。
しかし、状況によっては負担になってしまうこともあります。

だからこそ、早めに考えることが大切なのです。

まとめ|柏市・流山市周辺で住まいの終活をお考えの方へ

柏市・流山市周辺で、

・親族のために購入した家が空き家になっている
・売却したいが、他社で難しいと言われた
・相続した不動産をどうするか悩んでいる
・将来子どもに負担を残したくない
・住まいの終活を考え始めたい

という方は、お気軽にご相談ください。

つむぐむらいふでは、不動産の価格だけを見るのではなく、その家が抱えている背景やご家族の事情も含めてお話を伺っています。

私たちは、「次世代に負動産を残さない」をテーマに、一人ひとりに合った住まいの終活をお手伝いしています。